運営 司法書士法人One Succession
営業時間
兄弟の仲が良くない場合、事業承継計画の早期の策定が重要になってきます。早い段階で明確な事業承継方針を定め、後継者の選定や資産分配方法などを書面化しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。また時間をかけて事業承継に向けたコミュニケーションを行うことで、兄弟間の信頼関係の改善につながる可能性があります。
兄弟間の意思疎通を促進するため、定期的な家族会議が効果的です。家族会議では、事業の現状や今後のビジョン、役割分担に関する意見交換を行う場を設け、互いの意見を尊重しあう姿勢を醸成します。開催が難しい場合には、専門家である第三者を同席させるなどで感情的なところを緩和するなどの工夫も必要です。
兄弟間の対立が深刻な場合には、事業承継自体を工夫することも考えられます。例えば、経営の実権を第三者に委ねる形で経営に参加しない方法や担当部門ごとに分社するなどの方法があります。これにより感情的な対立を避けながら事業の存続を図ることができます。